デイリーケア1デイリーケア:
スエードのカジュアルシューズをリフレッシュ
起毛革編
スエードシューズは通常の靴磨きができないので、お手入れが難しいと思いがち。ケア製品国内トップメーカー 株式会社コロンブスのエキスパート、 企画部 カラリスト三橋弘明さんがわかりやすくレクチャー。ワラビーやモカシンなどの人気シューズをきれいに履きたい。
2022年取材
Before
After
スエードシューズは通常の靴磨きができないので、お手入れが難しいと思いがち。ケア製品国内トップメーカー 株式会社コロンブスのエキスパート、 企画部 カラリスト三橋弘明さんがわかりやすくレクチャー。ワラビーやモカシンなどの人気シューズをきれいに履きたい。
2022年取材
Step.1 ビフォーケア
レースアップシューズのケアはシューキーパーを入れてシューレースを外してから行う。
馬毛のブラシ(大きめ)で、コバ部分含め全体的にブラッシング。羽根の付け根やタン部分のホコリも取り除く。起毛革はホコリが付着しやすいので、十分なブラッシングが必要。ブラッシングによって革が傷むことはないので丁寧に行いたい。
Step.2 生ゴムタイプのクリーナーで汚れを落とす
生ゴムタイプのクリーナー(ラブラブクリーナー)で汚れを取り除く。革の繊維の方向(濃くなる方向)に沿って、付着している汚れをこすって落とす。汚れが取れにくい場合はスエード用のクリーナー(スエードスプレークリーナー、ツーウェイガムクリーナーの砂消しゴムの方)などを併用する。砂消しゴムの接触面を小さくすると、よりテンションがかかって効果的。癒着してしまったしつこい汚れを落とすときにはゴムの角を使う。
Step.3 ブラッシング
ワイヤーブラシでブラッシングする。つぶれてしまった毛はワイヤーブラシで起こすこともできる。
Step.4 スエード用クリーナーで汚れを落とす
スエード用クリーナー(スエードスプレークリーナー)を全体的に塗布する。少しおいておくと汚れが浮き上がるのでブラッシングをして取り除く。クレープソールはツーフェイスローションを使う。クレープソールに紙などが付いた場合や、こびりついた汚れはローションを使用。ソールの補修は修理店で。
Step.5 保革スプレーをかける
ミスト状のオイル(レザーキュア ヌバック・スエード栄養ミスト)を15~20㎝離して全体的に湿る程度にスプレーする。10~20分後完全に乾燥させ、ブラッシングで毛を起こす。濃色のレザーの場合、色抜けしてしまった分は補色剤(レザーキュア ヌバック・スエード補色ミスト)を併用して色調整する。
Step.6 防水スプレーをかける
防水スプレー(アメダス420 撥水スプレー)をかける。15~20㎝離して全体的にまんべんなくスプレーする。防水スプレーをかける際は、必ず換気すること。スプレーする前に目立たないところ(内側のかかと、タン裏など)でシミにならないかどうか試す。
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