トラブルシューティング5ゴワついて硬い革をこなれさせたい!
2011年発行 「日本の革 4号」より
シーズン前のひと手間で
納得の着心地&ルックスに
冬を迎え、いざ着ようと取り出したレザージャケットがなんだかゴワゴワ硬い…。その原因として考えられるのは、油分不足による硬化。頼りになるのは保湿効果の高いワックスだ。
ワックスは薄く伸ばし、半日置いて革の奥まで浸透させるのがポイント。ちなみに、「ワックスを塗るのは夜がおすすめ」と高木さん。寝る前に塗っておけば、翌朝、乾拭きするだけで着られるというワケだ。
また、さらなる柔らかさを求めるなら「水拭き」をプラスするという奥の手も。〜度のぬるま湯に浸し、硬く絞った布で気になる部分を拭いた後、ワックスを塗るという方法だ。ただし、色ムラになりやすい革もあるのでご注意を。
1年ぶりに袖を通すレザージャケットは、脇のあたりや肘回りなど、アクションの多い部分の硬さが特に気になる。見た目にも、もう少しこなれた感じが欲しいところ。
“いい感じ”のニュアンスに
仕上げるためのワンモアステップ
買ったばかりのジャケットや、ケアを怠って硬くなってしまったジャケットに“着倒した感”を出したいなら、手でニュアンスをつける方法がおすすめ。襟の部分を揉み込んでみたり、ポケットや袖口を引っ張ったり…。スポット的に行うだけでも雰囲気が出る。