土平恭栄
.URUKUSTデザイナー

金具を使わないカードケース

 金具を使わないカードケース

はじめに

シンプルな作りだからこそ、洗練された印象にクラスアップ

2枚のパーツを組み合わせた、金具を使わない革のカードケースです。洗練された金具のないシンプルなデザインで、耐久性も抜群。実用的ながら厚みも抑えられているので、バッグの中にスマートに収納できるのも嬉しいところ。シンプルながらも存在感を放ってくれるので、小物使いをおしゃれに見せてくれます。

レザークラフトにおいての基本である「切る」「縫う」のシンプルな工程で作ることができます。フタの形はアレンジしても◎

レシピ

金具を使わないカードケースの作り方

型紙ダウンロード〔A3サイズ〕

※A3実寸サイズです。A3用紙に拡大縮小せずに印刷してください。


STEP.1

革の表に型紙を乗せ、「目打ち」でトレースします。

STEP.2

引いた線に沿ってカッターで裁断します。

STEP.3

型紙の指示にしたがって、革の裏側に「銀ペン」で印をつけます。

STEP.4

革の表側に「目打ち」で点を打ち、縫線を引きます。

STEP.5

型紙の指示のとおり、指定箇所のコバを「トコノール」で磨きます。

STEP.6

型紙の指示のとおり、指定箇所の縫い代を荒らします。

STEP.7

「型紙A」脇の糊代にゴム糊を塗る。

STEP.8

脇を底で折り接着します。

STEP.9

縫い線に沿って「4本菱目打ち」で穴をあけます。

STEP.10

穴に沿って縫っていきます。

STEP.11

縫い終わりをボンド留めします。

STEP.12

「型紙B(かぶせ)」と「型紙A(胴)」の上部の糊代にゴム糊を塗ります。

STEP.13

ゴム糊を塗ったところを接着します。

STEP.14

縫い線に沿って「4本菱目打ち」で穴をあけます。

STEP.15

穴に沿って縫っていきます。

STEP.16

脇と上部の縫ったところのコバを磨きます。

STEP.17

コバを磨き終えたら、完成です。


型紙ダウンロード〔A3サイズ〕

※A3実寸サイズです。A3用紙に拡大縮小せずに印刷してください。

作者プロフィール

土平恭栄

中学のレザークラフトクラブがきっかけで、13歳でレザークラフトを始める。桑沢デザイン研究所でデザインを学び、アパレルメーカーでバッグデザイナーとして勤務し、2011年.URUKUST設立。国内外のセレクトショップで商品の取扱の他、レザークラフト教材の開発や講師、オンライン教室の運営などにも携わる。著書に「手縫いで作る上質な革小物」「ミニマルスタイルの革小物」(いすれも日本ヴォーグ社)。バッグ、財布、その他小物類の制作を得意としている。

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