はじめに
ベルトで組み上げるスマートさ
革を組み上げる事でボトル等筒状の物をホールドできるペットボトルホルダーです。リング付きなので、ペットボトルを鞄などに取り付けたり、紐をつけて首から下げたりできます。
今回ご紹介するレシピでは、革ベルトの組み方やリング部分の取り付けなどを学ぶことができます。パーツが複数あるので、パーツの取り扱いに気をつけながら組み立てていきましょう。
STEP.1
革に型紙を載せて、パーツA〜Gの形に線を引いていきます。線を引き終わったら、カッターでそれぞれのパーツを裁断していきます。
STEP.2
横ベルトパーツ（G）の片側を「剣先抜き」で裁断します。
STEP.3
縦ベルトパーツ（D・E・F）のセンター付近に横ベルトが通るスリットを「尾錠抜き」で開けます。
STEP.4
ライターの火で「ネジ捻」を温めます。
STEP.5
温めた「ネジ捻」で、横ベルトパーツ（G）に溝を作るように線を引いていきます。
STEP.6
横ベルトパーツ（G）のコバ面を「トコノール」で拭いてなめらかに仕上げます。
STEP.7
底面の丸いパーツ（A）と底の芯材になるパーツ（B）を接着し、芯材の凹み部分に縦ベルトのパーツ（D・E・F）を接着します。
STEP.8
上から底面の内側のパーツ（C）を接着します。
STEP.9
木槌で軽く叩き、接着面を馴染ませます。
STEP.10
接着後、ヤスリで側面のコバを磨いて滑らかにします。
STEP.11
「デバイダー」の幅を2.5mmに広げ、片側を底の円のアウトラインに添わせながら2.5ミリ内側に線を引きます。ガイドが引けたら、底面側から「菱目打ち」で縫い穴を開けていきます。
STEP.12
ロウ引きした糸で底面から縫製していきます。
STEP.13
結び目を底面の革の間に隠すため、2本の針を底面の内側に出し、玉結びをして、片方の針を針穴から底面抜いて締めます。
STEP.14
縦ベルトパーツ（D・E・F）上部2箇所の縫い目部分に「菱目打ち」で縫い穴を開けていきます。
STEP.15
縦ベルトパーツ（D・E・F）にカラビナなどのリングを付けるループ用の縫い穴を開けます。
STEP.16
STEP14の工程で開けた縫い目で用意したリングの端を挟み込み、縫い合わせていきます。
STEP.17
切れ端（直径2センチ程度が抜ける大きさ）を二枚張り合わせ、木槌と「丸抜き」を使って、ボタン用に革を丸く抜きます。
STEP.18
ボタンの中心に「菱目打ち」で穴を開けます。
STEP.19
ボタンを付ける横ベルトのパーツ（G）にも「菱目打ち」で穴を開けます。
STEP.20
作成したボタンとベルトを縫い付けます。
STEP.21
出来上がった横ベルトを縦ベルトのスリットに通します。
STEP.22
ペットボトルに被せて横ベルトを通し、ボタンを留めて完成となります。
型紙ダウンロード〔A3サイズ〕
※A3実寸サイズです。A3用紙に拡大縮小せずに印刷してください。
作者プロフィール
新見康之
レザークラフト歴21年。音楽やバイクカルチャーからレザーを好きになり趣味としてレザークラフトを始める。2001年shop兼atelier 「atelier barbuto」を札幌にopen。2021年にはレザーブランド「fillmore」を開始。また、ミラノで開催される鞄の展示会「mipel 」をはじめ国内展示会に参加。鞄、アクセサリー、小物類の制作を得意とする。
